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事例紹介

エアロセンス株式会社の「事例紹介」に関する最新記事一覧はこちら。エアロセンスは自社開発の産業用ドローンとクラウドサービスを組み合わせ、さまざまな産業の現場で活用しやすいドローンソリューションを提供しています。ドローンを企画から開発、生産までワンストップで対応。日本国内のワークフローに合った「現場で使いやすい」ドローンを追求しています。

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有線ドローンの映像を自在に撮影して遠隔伝送! 未来の安全な建設施工現場にはエアロボオンエア

有線ドローンの映像を自在に撮影して遠隔伝送! 未来の安全な建設施工現場にはエアロボオンエア

株式会社アクティオ 様

創造と革新を社訓に掲げ、常に現場の環境や状況、工程にあわせた最適な機械を提案されているアクティオ様は、建機(建設機械)に直接乗ることなく、遠隔地から指示を出してオペレーションを実施する無人化施工にも取り組まれています。

その一環として、2020年11月17日から20日、建設現場に安全をもたらす無人化施工の現場に、建機オペレーターの目としてエアロセンスの有線ドローンシステム“エアロボオンエア(Aerobo on Air)”が初めて利用されました。建機同士の距離間や建機周囲の環境を確認ができる有線ドローンの俯瞰映像は、動く建機にあわせて撮影高度やズームを調整できます。また現場を止めることなく長時間撮像でき、さらに2.4GHzなどの無線の飛ぶ現場でも安定した通信ができるため、今後の建設現場で広く活用が期待されています。

空撮時の様子

期間中の4日間は朝から夕方まで建機の動きにあわせて空撮をし、有線ドローンが空撮した映像を遠隔地にいるオペレーターへ届けました。建機のオペレーションは、建機同士がぶつからないようにお互いの距離を知り、正しい位置を建機で削り土を置く必要がありますが、有線ドローンの映像はオペレーターに奥行のある情報を伝えることができました。

有線ドローンは固定カメラと異なり、最大90mまでという高さも含めて比較的自由な場所から映像を撮ることができ、さらに、現場の状況に合わせて空撮映像の角度やズームやパラメータを調整できるため、動きのある現場では非常に使いやすい仕様です。

映像の遠隔伝送については、ベースステーションから映像をネットワークに取り込み、映像を見たいところへ届ける仕組みを現場にご提案しました。これにより、例えばコロナ禍でも本社の方が現場の方々と同じ映像をみてコミュニケーションを密にとることができ、現場の進捗管理を行うことができます。

aktio_system.png

エアロボオンエアの映像遠隔伝送システム(一例)

動画: Video of remote control of construction equipment by Aerobo on Air (Aerosense Inc.)

動画URL: https://youtu.be/zZ2bDOBY-5s

使用後のご評価 道路営業部ICT施工推進課長 日南様

当日有線ドローンが空撮した映像を確認し、俯瞰映像は建設機械を遠隔操作する際には非常に有効だと感じました。

今後は有線ドローンの俯瞰映像を道路が封鎖され人が通れない災害現場で遠隔操作をする建設機械に伝送してみたいと思っています。

建設機械の遠隔操作では映像伝送の速さが非常に重要となるため、ネットワークを介した場合でも限りなく早い映像伝送システムとお求めやすい価格を期待しています。

エアロセンスからアクティオ様へ

現場では、4日間にわたる案件のなか、アクティオの皆様に常に温かなお心遣いをいただき、また、常に笑わせていただきましたのでリラックスして有線ドローンのオペレーションができ、誠にありがとうございました。

無人で建機が動き施工している現場は安全面でも効率化の面でも非常に興味深く、今後東京にいながらも全国の現場が動いていくのかもしれないと想像するだけでワクワクしました。そんな中、建機オペレーション様の目として弊社の有線ドローンがお役に立てたことは非常に光栄でした。

新しい世界が待つ現場を今後ともぜひご一緒してまいりたく、引き続きご利用を心よりお待ちしております。

 

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LTEモジュール搭載の垂直離着型固定翼ドローンで長距離目視外飛行 災害復旧支援にはエアロボウイング

LTEモジュール搭載の垂直離着型固定翼ドローンで長距離目視外飛行 災害復旧支援にはエアロボウイング

NTTドコモ 様

最大時速100km、最大航続距離50kmを実現するVTOL機(垂直離着型固定翼ドローン)“エアロボウイング(Aerobo Wing)”を自社で開発・設計から製造・販売まで国内で行うエアロセンス株式会社は、株式会社NTTドコモ様(以下、ドコモ様)と、LTEネットワークを活用したドローン物流実証実験を2021年4月23日に北海道北広島市で行いました。

背景と飛行内容

従来のドローンによる物流では、航続距離が短く物資を目的地に届けるまで時間がかかっていました。

また、B地点に着陸後はバッテリー交換の後、オペレーターは10km離れた配送拠点より機体の遠隔離陸操作を行い、B地点からA地点まで飛行をする往復フライトに成功しました。

通信を行い、A地点からB地点までの片道約10kmの距離を約10分で往復飛行し、薄いガラス製のアンプル剤を破損することなく届けることができました。

また、通信距離の課題により、通常の2.4GHz無線で運用する場合には機体の状態を確認しながら10km以上の遠隔地まで物資を届けることが困難でした。

飛行時の様子

飛行当日は向かい風も吹くなか機体内部の医薬品を傷つけることなく安定した飛行ができました。

また、機体の前方に装着したカメラ映像は飛行中一度も途切れることなくオペレーターの操作端末に届き、LTE通信を使用したドローンオペレーションの安全な運用を確認できました。

飛行時のカメラ映像は、別室にて実証実験を見守る関係者にも配信を行い、エアロボウイングのカメラの空撮映像をリアルタイムでご確認いただきました。

エアロボウイングによるリアルタイム映像配信の様子

使用後のご評価 5G・IOTビジネス部ドローンビジネス推進担当 佐藤様

上空におけるLTEネットワークを活用した機体制御および映像伝送等の技術検証を含め、ドローン物流の有用性を確認することができました。

一方で、離発着ポイントの選定や医薬品配送時における温度管理など、業務での実利用における課題も確認できました。

今後も医薬品物流に関わるサプライチェーンの企業様と連携しながら、レベル4(有人地帯における目視外飛行)を見据えたドローンの実務利用をめざしてまいります。

エアロセンスからドコモ様へ

LTE通信を利用したドローンオペレーションは、2.4GHz帯の無線通信との混信が心配される市街地でのオペレーションにおいても重要な役割を果たすと考えております。

今後はLTE通信を利用し、災害復旧支援をはじめとして、エアロボウイングによる広域な範囲での物流および空撮を実現してまいります。

ドコモ様には引き続きご相談することも多く大変恐縮ではございますが、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

エアロボウイングによるリアルタイム映像配信の様子

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非GPSなどの環境下で自動飛行!危険な現場はドローンにお任せ

非GPSなどの環境下で自動飛行!危険な現場はドローンにお任せ

飛島建設 様

“己の利を計らんと欲せば己の利を後とし、これを犠牲としてまず相手の利を計れ。相手に提供した自分の犠牲は己の努力と創意工夫をもって補え。これが自他共に繁栄し、ひいて究極は必ず己の利となる結果をもたらす。“という利他利己の創業精神のもと、お客様満足を常に追求され、防災・減災技術のさらなる進化を通じて安全で安心な社会づくりに貢献されている”New Business Contractor“である飛島建設株式会社様と、2020年8月29日から30日、GPS等の電波の入らない非GNSS※環境下のトンネルで自動飛行によるオルソ画像と3D点群作成に取り組みました。(※Global Navigation Satellite System/全球測位衛星システム、GPS等の衛星測位システムの総称)

トンネル工事では大型の重機を使用するため、人と接触した際は重大な事故となり得る危険な現場です。そんな現場で掘削状況を確認するのも簡単ではありません。通常、GNSS電波による自己位置推定ができない屋内の現場でドローンを飛行させるには、オペレーターによる高度な技術が求められます。エアロセンス株式会社で開発している新たな点検ドローン、エアロボインスペクション(Aerobo Inspection)は、非GNSS環境下でも自動飛行を行い指定された範囲をオペレーターの技術によらず飛行をし、写真を撮ってくることができました。今後はトンネル内での飛行はもちろん、GNSS電波の入りにくい建物の付近など様々な現場で人々の安全な社会に貢献してまいります。

 

飛行時の様子

飛行当日は切羽付近の壁面を自律飛行で空撮しました。トンネル内にあるロックボルト間の距離を計測したところ、3D点群で測定した距離間の誤差も小さく、実寸に近い形でデータを取ることができました。

さらに、カメラをドローン本体の上部に搭載して切羽方面に向かい動画撮影も行い、自動飛行もマニュアル飛行もできることを確認しました。

トンネル内の照明だけでなく、機体にも照明をつけて安定した飛行を行い、トンネル点検に有効活用可能なオルソ写真と3D点群を作成しました。

飛行時のカメラ映像は、別室にて実証実験を見守る関係者にも配信を行い、エアロボウイングのカメラの空撮映像をリアルタイムでご確認いただきました。

弊社クラウドで作成した3D点群

弊社クラウドで作成した3D点群

弊社クラウドで作成した壁面のオルソ画像

使用後のご評価 技術研究所 研究開発グループ第一研究室 勝部様:

3D点群の積極的な活用を視野に各種開発を進めている中で、エアロセンス様には、南三陸町の震災復興事業でのエアロボ測量を実施していただいた縁もあり、トンネルでの自動航行や出来形測量に繋がるトンネル内3D測量の共同検証の声がけをさせていただきました。

トンネル坑内は、非GNSS環境であるというだけでなく、各種重機が配置されることによる狭さや風管による局所的な風など、ドローンにとっては厳しい空間です。

このような条件下においても、安定した飛行をしており驚きました。今後も協力関係を継続できたらと考えています。よろしくお願い致します。

エアロセンスからドコモ様へ

この度は、トンネル内でのドローン活用について共同検証させていただきました。初めての経験となる掘削中のトンネルでの飛行ということで、緊張しましたが現場の皆様に温かく迎えていただき、実験を成功することができました。心よりお礼申し上げます。

トンネル内が想像していたよりも非常に明るく、機材も整頓されており、驚きの連続でしたが、本現場で確認できた課題や、飛島建設株式会社の勝部様から頂いた現場ニーズをくみ取り、非GNSS環境対応点検ドローン、エアロボインスペクションの改良を進めてまいります。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

 

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ミュージックステーション生放送! 生放送で空撮するならエアロボオンエア

ミュージックステーション生放送! 生放送で空撮するならエアロボオンエア

株式会社テレビ朝日 様

“Mステ”の愛称でおなじみの音楽番組ミュージックステーション。この1986年から続く伝説の番組で、2020年7月24日(金)に”みんなでつながる”をテーマに、『ミュージックステーション 3時間半スペシャル』が放送され、弊社の有線ドローンシステムであるエアロボオンエアーが使用されました。当日は、デビュー35周年を迎えられたTUBEの人気楽曲『あ~夏休み』を含むスペシャルメドレーと、約1,000発の打ち上げ花火、その両方ともまさに夏の代名詞を空撮させていただきました!
空を飛ぶドローンによる空撮映像が生放送で使用できるのは、有線ドローンシステムによる空撮だけとなります。エアロボオンエアーはリアルタイム伝送に強みを発揮するので、このようなライブ中継に活用が期待されています。

空撮時の様子

前日までに念入りな打合せをさせていただき、一つの番組作成にかける情熱とディレクターやカメラのご担当者様のプロの技を学ばせていただきました。

当日は照明とカメラの櫓の間から離発着させ、低い高度から最大40m程度まで上げて空撮をしています。ケーブルが櫓に引っかからないように気をつけながら、機体の操縦を弊社で、カメラの操作をテレビ関係者様に操作していただき、ディレクターご担当者様の指示のもと迫力ある映像を空撮することができました。

TUBEの皆様の音楽と打ち上げ花火がとても美しく、とても元気が出る最高の夏の1日でした!

ドローン離発着場所:櫓の間・ステージ正面で飛行しました(左:全体図、右:拡大図)

使用後のご評価 技術局 運用統括センター 福元様

当日有線ドローンが空撮した映像を確認し、俯瞰映像は建設機械を遠隔操作する際には非常に有効だと感じました。

リハーサルから生放送までの長時間に対応が出来、生放送で1台のカメラとして生テイクの実現出来ました。
今後も、今回と違う映像提供を楽しみにしています。

エアロセンス担当者からテレビ朝日様・関係者の皆様へ

生まれる前から続く、ずっと視てきた、あの「ミュージックステーション」の収録に携わることができ光栄でした。準備段階から当日も、常に温かなお心遣いで弊社の機体カメラの映像を取り扱っていただき、心より御礼申し上げます。

どこか憂鬱なニュースが続き、梅雨のように晴れない心が全国で広がるこの時期に、あの音楽と花火は本当に元気をいただきました。有線ドローンが、この日の番組のテーマでもある“みんなでつながる”の一つとなれましたら、これほどにない幸せです。

今後は、より高い高度からの飛行やアクティブな動きをした映像など新しい映像をお届けできればと思い、テレビ関係者様のまたのご利用を心よりお待ちしております。

ミュージックステーション公式Twitter(7月24日)

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「ドローン写真測量の手間を約74%削減」

「ドローン写真測量の手間を約74%削減」

福留開発株式会社

http://www.fukudome.co.jp

事業内容

■土木建設業
トンネル、河川、造成 道路改良、維持補修(橋・トンネル)
橋梁工事(上部・下部)、上下水道
■太陽光発電事業

導入サービス

エアロボマーカー

エアロボクラウド

設立

1958年(昭和33年)5月

Q1:これまでの貴社の ICT 取組(ないし本件に関連した取組)についてお聞かせください。

弊社は2015年7月にドローン第1号(DJI社製)を購入し、飛行に必要な許可申請を行い、同年12月から取得工事現場にて着工・完成などの空撮を開始しました。

2016年度から本格的にICT施工に取組むべく「i-Construction推進チーム」を設置。他県でICT施工に取組んでいる建設業者様を訪ねドローンや解析ソフトといったICT活用に必要な情報収集から作業を開始しました。同年5月からはドローンによる3次元起工測量の試行を開始すると共に、現場ではICT建設機械「マシンガイダンスバックホウ」を初導入し、活用効果について検証を実施。ICT建機リース会社様やソフトメーカー様の協力のもと徐々に自社での解析マニュアルを確立し、試行開始から5か月後の2016年9月に直轄工事では初となる「施工者希望Ⅰ型」による全面的ICT活用工事(河床掘削)を実施するに至りました。

2020年4月時点では現在施工中の工事も含め、12件の全面的ICT活用を実施しています。

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Q2:そのなかで、エアロセンスを知ったきっかけ、エアロセンス製品・サービスを選ばれた理由は何でしょうか?

 弊社ではドローンによる空中写真測量を活用する頻度が多く、対空標識の設置及び対空標識に対する基準点測量に掛かる作業時間の多さに大変苦慮をしていました。そんな中、測量機器販売代理店様よりエアロボマーカーの存在を聞きすぐさま当社でプレゼンをして頂きました。

マーカーを紹介して頂いた当初、社内では費用対効果が見込めるのかという不安の言葉も少なくありませんでした。しかし一方では、エアロボマーカーを導入することにより対空標識に掛かる作業時間ロスの軽減をすることが可能だと感じる者も多く、更なるICT活用の充実を図る為弊社での購入に踏み切りました。

Q3:どのようにエアロセンス製品・サービスを活用されましたか/されていますか?

主にドローンによる3次元起工測量及び出来形測量の対空標識にエアロボマーカーを活用しています。又、現場杭の基準点測量にも導入を実施しています。

Q4:実際に使ってみて、いかがでしたでしょうか?(良かった点や改善要望など)

購入前に感じていた不安は実際に使用することで完全に払拭されました。弊社では主にエアロボマーカー及びエアロボクラウドでの基準点測量計算をよく活用しています。エアロボマーカーは既定どおり配置し1時間程度電源をいれておくだけで測位情報が取得でき、エアロボクラウドによる自動計算及び測量成果報告書の自動作成も行え、精度も問題無く公共工事で使用できるという大変画期的な機能が充実しています。

エアロボマーカー活用以前に懸念していた空中写真測量でネックとなる対空標識設置の煩わしさが軽減されました。従来対空標識の使用と比較すれば約74%の作業短縮・人員削減を実現することが出来ており、測量面積の大きさにほぼ比例して作業日数・人員の削減率も向上すると思われます。(※グラフ参照) 又、エアロボマーカーを活用することにより当初予定していなかった突発的な空中写真測量にも迅速に対応することが出来、施工のロス時間低減や発注者からの要望に素早く応えることが可能となりました。

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Q5:今後エアロセンスに期待することや、これからの貴社の ICT 取組(ないし本件に関連した取組)について、その展望をお聞かせください。

エアロボクラウドには現時点でも充分な機能が多く備わっており、ICT活用工事を進めるうえで当社では無くてはならないものとなっています。更なる測位・計算速度の向上を期待しています。

エアロセンスから貴社へのメッセージ

エアロボマーカー/エアロボクラウドをご活用いただき、また、詳細なレポートを誠にありがとうございます。

高知県における弊社パートナーと製品の初回導入説明に同行させていただいときの、皆様の自社で・自分でものにしていこうとされる姿勢を、今でもとても印象深く覚えております。

作業工数の中でとくに基準点測量関連処理は、弊社想定を上回るほどの削減効率でした。このように現場で最大限活用されていることが、弊社にとって、何よりの喜びです。ICT施工現場のさらなる効率化に貢献できるよう、今後もサービスを改善、提案し続けて参ります。引き続き、よろしくお願い致します。

「AEROBO × 航空機点検」 雷痕点検業務の省力化

「AEROBO × 航空機点検」 雷痕点検業務の省力化

ANAホールディングス株式会社 様

今回は、日本の空の翼、ANAホールディングス株式会社様のAEROBO活用事例をご紹介します。
デジタル・デザイン・ラボ イノベーション・リサーチャー 保理江 裕己様にお話を伺いました。

使命:-イノベーションを起こす新しい技術への挑戦-

デジタル・デザイン・ラボでは、業界にとらわれずに新しいイノベーティブな技術を見いだし、現場への活用や事業化をデザインしています。

数ある取り組みの中で新しい挑戦の1つが、空の世界の新技術であるドローンでした。

2020年の先の社会―街中を自由にドローンが飛びまわるーを見据え、現在、私たちが航空機に抱く常識が、ドローンにも適用される世の中を作るべく、規制・管制システム・整備体勢などの航空機の高度な仕組み・ノウハウをドローンに活かそうとしています。

ANAホールディングス株式会社 保理江様

デジタル・デザイン・ラボ イノベーション・リサーチャー 保理江 裕己 様

実現すべきこと:-整備、点検業務をドローンで-

最初の取り組みは、「雷対策」でした。

航空機は、年間百数十回程雷に打たれます。パイロットから雷に打たれたと連絡を受けたら、地上で待機している整備士が、フライトの合間に行われる通常点検に加え、機体の傷や焦げ跡などを確認します。

点検作業による運航スケジュールの遅れや、特に地方空港での整備士の負担をドローンによって軽減できないか等、人が介在しないロボットセンシングを実現することが目的でした。

ANAホールディングスの皆様と

いざ、実践へ:-結果は大成功-

上空におけるLTEネットワークを活用した機体制御および映像伝送等の技術検証を含め、ドローン物流の有用性を確認することができました。

一方で、離発着ポイントの選定や医薬品配送時における温度管理など、業務での実利用における課題も確認できました。

今後も医薬品物流に関わるサプライチェーンの企業様と連携しながら、レベル4(有人地帯における目視外飛行)を見据えたドローンの実務利用をめざしてまいります。

チャレンジ:-3つの課題-

一方で、今回の取組で以下の課題が明確になりました。

  1. 規制緩和:空港の敷地内での飛行が可能になること、またそのためのルールなどの整備が必要である。
  2. 許可承認:点検作業にドローンを使用するためには、航空機メーカー等から承認を得る必要がある。
  3. 強度や利便性の向上:悪天候でも飛行可能で、整備士など誰でも簡単に使用できる操作性の確保が必須である。

今後、上記の課題を解決していくためには、ドローンでの点検作業を繰り返し行い、実績としてデータを取る必要があります。その中でリスクを明確にし、リスクと対策を入念に考慮した上で、提案し、実用化への道筋をつく必要があると考えています。 (伊丹空港での実証実験の様子。航空機の周囲をAEROBOによる自動センシングを実施)

これから:-課題解決のために-

当初数名だったプロジェクトも、我々の熱意と実績で賛同者が増え、社内でも認知度と注目度が上がってきています。

飛行機が今や「当たり前」な様に、ドローンが飛行機を飛行点検するのが「当たり前」な未来に向け、次の挑戦に踏み出しています。

 これからも、空はもちろんのこと、地球にとどまらず、宇宙の翼になるべく、積極的に展開していきます。

お礼:-エアロセンスからANAホールディングス株式会社と、保理江様へ-

ANA様が歩んでおられる前人未踏の領域は、鳥肌が立つほどワクワクするものです。

これからも、御社のイノベーティブな事業拡大、および、AEROBO飛行点検等、既存の枠組みを一緒に変えていく一翼を担えればと存じます。

弊社にとっても、大きな挑戦であった空港敷地内での航空機の飛行点検をご一緒させていただき、ありがとうございます。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

エアロボウイングによるリアルタイム映像配信の様子

本事例に記載の情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。

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