エアロセンス、マレーシアでVTOL型ドローンを活用し、 約4000haのマングローブ林のデータ収集飛行を実施
–ドローン/AI技術を活用したマングローブ分布/生育マップ作成技術実証の「ICTパイロットプロジェクト2022」(Category II)が本格始動–
エアロセンス株式会社(所在地:東京都北区、代表取締役社長:佐部浩太郎、以下、エアロセンス)は、株式会社ファンリード(本社:東京都豊島区、代表取締役兼CEO:小林 慶一、以下、ファンリード)、マレーシアのサンウェイ大学と、APT(アジア・太平洋電気通信共同体)によるドローン/AI技術を活用したマングローブ分布/生育マップ作成技術実証の「ICTパイロットプロジェクト2022」(Category II)に共同提案し採択された同プロジェクトにおいて、5月上旬から中旬にかけてエアロセンスのVTOL型ドローン「エアロボウイング」を活用し、マレーシア現地で約4000haにわたるマングローブ林の育成状況に関するデータ収集・解析目的の撮影飛行を実施しました。なお、エアロボウイングの海外での飛行は今回が初となります。
当プロジェクトは、サラワク州政府による環境保持目的のための取り組みであり、エアロセンスはドローンによるデータ取集および解析、ファンリードが4K RGBおよびハイパースペクトルデータ分析(ハイパースペクトルセンサー提供を含む)を担います。データ収集目的のドローン飛行は2023年5月5日から13日の間にマレーシアのサラワク州のクチン・ウェットランド国立公園で実施し、エアロセンス製のVTOL型ドローン「エアロボウイング」でマングローブ林の上空を飛行し、マングローブ林の育成状況のデータの収集を行いました。収集したデータは、樹種の特定や森林の状態確認などを行うために活用され、ファンリードによる4K RGB画像分析と、同社製のハイパースペクトルセンサーによる分析を行い、マングローブの分布/育成マップ作成を行う予定です。
データ収集目的の飛行エリア(マレーシアのサラワク州 クチン・ウェットランド国立公園、約4000ha)
(地図引用元:Google社「Google マップ」)
なお、サラワク州副大臣、サラワク森林公社のCEO、日本大使館の公使、サンウェイ大学の学長が出席したドローン飛行後のセレモニーでは、今後マングローブ森林地帯の管理や違法伐採などの監視目的のドローンの活用だけでなく、ドローンで撮影したデータを用いて炭素蓄積量や含有量の測定を行うことで森林の健康状態や森林内の樹種の特定などを行い、ブルーカーボンクレジット事業を進める予定です。さらに、このプロジェクトを通じてサラワク州のマングローブに限らず自然保護全体のICT化を進める計画であることが述べられました。
セレモニーの様子
エアロセンスは今後も、政府機関や地域コミュニティー等に対し、マングローブの保全及び生態系の維持に必要なデータの提供を続けることで、マレーシアおよび東南アジアにおけるビジネス展開を目指してまいります。
ご参考 プレスリリース
「ファンリードとエアロセンス、マレーシア・サンウェイ大学とのマングローブ保全に関する共同提案がAPTの「ICTパイロットプロジェクト2022」に採択」
https://aerosense.co.jp/media/pressrelease/20230116_pressrelease