エアロセンス、鳥取県鳥取市で実施された、災害を想定したドローンによる医薬品等の物資輸送実証実験において機体提供と運航を実施
自社開発の国産産業用ドローンとクラウドサービスを通じてさまざまなソリューションを提供するエアロセンス株式会社(所在地:東京都文京区、代表取締役社長:佐部浩太郎、以下「エアロセンス」)は、2022年10月中旬に鳥取県鳥取市で実施した、災害時を想定したドローンによる医薬品等の物資輸送実証実験において、機体提供(エアロボAS-MC03-TBox)と運航を行いました。
実証実験中の様子(左) 実証実験に提供したエアロセンスのドローン エアロボ AS-MC03-TBox(右)
当プロジェクトは「鳥取県デジタルグリーン物流推進補助金」を活用した、鳥取県初の試みとして災害時医療支援を具体的に想定したドローン物流実証実験です。また、ドローン配送における航路設定のため地域連携を図ることも目的としており、エアロセンスを含む以下の各社が当実証実験に参加しています。
株式会社NEXT MOTION:プロジェクトマネージャー、ドローン運航管理
有限会社徳吉薬局: 二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助事業共同事業者、医薬品提供
株式会社トルビズオン: プロジェクトアドバイザリー、上空シェアリングsora:share
鳥取県: 鳥取県デジタルグリーン物流推進補助事業
鳥取市: 二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助事業共同事業者、地域調整
エアロセンス株式会社: 機体提供、運航
実証実験に使用したエアロセンスのドローン「エアロボAS-MC03-TBox」は、用途に合わせたフライトプラン(高度、速度、経路など)を設定することで自動飛行できることが特徴です。また、可能積載物重量は2kgと医薬品等の物資輸送に適しています。
実証実験では鳥取市役所前の徳吉薬局から、災害時の避難所として利用が想定されたAxisバードスタジアムまで、およそ5kmの空路をドローンで医薬品を配送し不足する医療物資の輸送を行う目的で、エアロセンスは当実証実験において主にドローン機体(エアロボAS-MC03-TBox)の提供と運航管理を担いました。実際の実証実験では、離陸後およそ10分で目的地まで医薬品を配送し、災害で道路が封鎖されたような場合でも緊急時の物資の輸送においてはドローンが有効であることが実証されました。
なお、当実証実験は2022年11月下旬に2回目の実施を予定しており、エアロセンスのVTOL(垂直離着陸型固定翼)型ドローン「エアロボウイング」を使用した医薬品・食料品の長距離輸送を検証します。この試験を通じて、課題や採算等を含めた実現性を検証すると同時に、地域に向けたドローンに対する社会受容性を高める活動を継続する予定です。
エアロセンスはこれまで環境省や国土交通省等が実施する物流実証実験に協力した実績を持ち、高い機体性能や信頼性が認められています。今後も同様の実験に協力することで、ドローン物流の普及と実装に貢献してまいります。