1. HOME
  2. ニュース

ニュース

エアロボクラウド

ファンリードとエアロセンス、マレーシア・サンウェイ大学との マングローブ保全に関する共同提案が「国際共同研究プログラム2021」に採択

~ドローンによるマングローブ分布/生育マップ作成技術の実証実験により、 防災、漁業、気候変動対策への貢献を目指す~

株式会社ファンリード(本社:東京都豊島区、代表取締役兼CEO:小林 慶一、以下、ファンリード)とエアロセンス株式会社(所在地:東京都文京区、代表取締役社長:佐部浩太郎、以下、エアロセンス)は、アジア・太平洋電気通信共同体※1の加盟国研究機関と日本企業で推進される「国際共同研究プログラム2021」へ、「ドローンによる高分解能画像を用いたサラワク州のマングローブ分布/生育マップ作成技術の実証実験」を、マレーシアのサンウェイ大学※2と共同提案しました。この度、本提案が採択されましたのでお知らせします。

■実証実験の背景及び概

マレーシアでは、2004年スマトラ沖大地震の際、半島部海岸のマングローブ林が保全されていた地域で津波被害が軽減されたことから、2005年以降全州政府とNR(Ministry of Natural Resources & Environment)によるマングローブ保全への積極的な取り組みが行われています。

マレーシアのマングローブ(62.9万ha)の22%:約14万ha※3を有するサラワク州では、「海の命のゆりかご」とも言われるマングローブが形成する生態系を維持することが、地域の持続可能な漁業を実現するうえで喫緊の課題となっています。また近年、マングローブはアマモなどの海草類とともに“ブルーカーボン生態系”として気候変動対応の観点からも保全の必要性が高まっています。

今回の実証実験では、サラワク州ラジャン・マングローブ国立公園で、マングローブ保全に向けた政府政策決定に資する科学的データ収集し、可視化することを目的に、マングローブ分布/生育マップの作製をします。

1.jpg

■実証実験における役割

今回、「国際共同研究プログラム2021」で採択された本実証実験においては、サンウェイ大学がプロジェクト責任者となり、日本側ではエアロセンスがドローンによるデータ取集・解析を行い、ファンリードがデータ分析を行います。

具体的には、エアロセンスは、マルチコプター型ドローンであるエアロボ(Aerobo)を用いて空から高分解能な画像データを収集し、ドローン観測のデータ処理に特化した独自のエアロボクラウド(Aerobo Cloud)を活用してデータ解析をおこないます。また、地上からはエアロボマーカー(Aerobo Marker、GPSを含むGNSS衛星電波受信機内蔵の対空標識)を用いて位置座標データを収集します。

 ファンリードは、エアロセンスが収集/処理した空からのデータと地上からのデータを合わせて分析を行うとともに、スマート農業サービスとして培ってきた独自の画像認識などのAI技術を活用し、マングローブの分布/生育マップを作製します。

■今回の実証実験の位置付け

今回の実証実験は、特定の対象地域(サラワク州ラジャン・マングローブ国立公園)における技術実証(Category I)です。本成果を踏まえ、ファンリードとエアロセンスは、サンウェイ大学とともに、本格的な事業化実証(Category II)への移行を目指してまいります。

本格的な事業化実証(Category II)のフェーズでは、エアロセンスの広域対応ドローン(エアロボウイング)により観測エリアを広げ、ファンリードのハイパースペクトルセンサー搭載により分析能力を向上させます。ファンリードとエアロセンスは、政府機関や地域コミュニティー等に対し、マングローブの保全及び生態系の維持に必要なデータの提供を続けることで、サラワク州におけるビジネス展開を目指します。

2.png

 

※1 アジア・太平洋電気通信共同体(ASIA-PACIFIC TELECOMMUNITY)

国連アジア太平洋経済社会委員会(United Nations ESCAP)において「アジア太平洋地域の電気通信網計画の完成の促進とその後の有効的な運営を図るための地域的機関」の設立憲章が採択されたことを契機に、域内諸国の合意に基づき1979年に設置。アジア太平洋地域における電気通信サービス及び情報基盤の発展促進を目的としている。
https://www.apt.int/

※2 サンウェイ大学

マレーシア有数の財閥であるサンウェイグループにより1987年に設立された、マレーシアを代表する私立大学のひとつ。世界の大学の上位2%以内にランクインしている(QS World University Rankings 2021)。QSアジア大学ランキング2022で121位、また、50歳未満の世界の大学トップ150以内にランクインしている。

 ※3 “Status of MANGROVES in Malaysia”(Publisher:FOREST RESEARCH INSTITUTE MALAYSIA, 2020)より。

株式会社ファンリード 会社概要

【本社】〒171-0021 東京都豊島区西池袋一丁目11番1号 メトロポリタンプラザビル15階
【代表取締役 兼 CEO】小林 慶一【設立】2013年 3月26日 【資本金】80,000千円
【株主】太陽ホールディングス株式会社
【従業員数】231名 (2021年6月末時点)
https://www.funlead.co.jp/

ファンリードは「IT技術の先に、楽しさを。」をいうミッションのもと、あらゆる分野に対応するICTサービスプロバイダーとして、DXやスマート農業、スマートファクトリーなど新たなITのあり方を提案するサービスに取り組んでいます。スマート農業/AgriTech事業では、アジアの農業における超省⼒化や⾼品質⽣産の実現を目指しています。2019年度に内閣府等により公募された「みちびきを利用した実証実験」に採択されて国内外のドローン観測実証実験に成功し、2021年1月から3月にはJETROクアラルンプール事務所主催による「DXアクセラレーションプログラム(マレーシア)」の参加企業に採択・事業参加などを経て、現在はマレーシアの企業や大学と連携したプロジェクトにも携わっています。

 

エアロセンス株式会社 会社概要

【本社】〒112-0002 東京都文京区小石川五丁目41番10号 住友不動産小石川ビル
【代表取締役社長】佐部 浩太郎【設立】2015年 8月3日 【資本金】10,000千円
【株主】ソニーグループ株式会社、株式会社ZMP、住友商事株式会社
https://aerosense.co.jp/

エアロセンスは、最先端のドローン、AI、クラウドで変革をもたらし、現実世界の様々な作業を自動化していくことで、社会に貢献していきます。危険や困難の伴う作業にドローンやAIを活用することで、安心・安全な社会の実現を目指しています。これまでに、建設、物流、点検・監視、農林水産、災害対応の分野でエアロセンスのドローンやサービスが利用されています。また、エアロセンスでは、ドローンの開発・設計・製造・販売を一貫して日本国内で行っています。国内外の様々な実証実験を通じて、実際に運用できて社会課題を解決するドローンソリューション創出を目指しています。

 

お問い合わせ先

 株式会社ファンリード(https://www.funlead.co.jp/
 TEL: 03-5656-0055、Email: pr-marketing@funlead.co.jp

 エアロセンス株式会社(http://www.aerosense.co.jp/
 TEL: 03-3868-2551、Email: contactus@aerosense.co.jp



エアロボクラウド

LTE通信機能搭載ドローンとして国内初、一度に複数の砂防ダム点検を実施

~「エアロボウイング」が、DXによる安全で効率的な山間調査に貢献~

エアロセンス株式会社(所在地:東京都文京区、代表取締役社長:佐部浩太郎、以下、エアロセンス)と株式会社建設技術研究所(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:中村哲己)は、エアロセンスで開発・設計・製造・販売を一貫して行っている垂直離着型固定翼ドローン(VTOL:Vertical Take-Off and Landing Aircraft)「エアロボウイング(Aerobo Wing)」を使用し、8基の砂防ダム(※1)を一度に点検する実証実験を、LTE通信機能を搭載したドローンとして国内で初めて(※2)実施しました。

 

従来は、山奥にある砂防ダムの点検には人が現地に足を運んで確認していました。しかし近年は、労働人口の高齢化の一方、異常気象に伴う災害の増加により、人が現地に行かなくても済む安全で効率的な点検が求められています。

 

LTE通信機能を搭載したエアロボウイングの使用により、人による現地点検が不要になるだけでなく、麓などの安全な場所から離着陸して広範囲に点在する砂防ダムを一度に確認することも可能になりました。今回の点検箇所に人が立ち入る場合、通常は1~2日かかります。本機を使用することで、現地立ち入りが不要であることに加え、その飛行時間が10分以下であるため、点検時間の大幅な短縮も実現しました。本機を利用した山間調査のDX(デジタルトランスフォーメーション)は、定期点検よる災害予防、および砂防ダムへの人の立ち入りが困難となる災害直後の緊急調査などでの活用も期待されています。

 

※1:水ではなく土や砂、石等を人工的にせき止め、土砂災害を防ぐダム。
※2:2022年3月、エアロセンス調べによる。

点検対象の砂防ダムと飛行ルート.png
図1:今回行われた実証実験における点検対象の砂防ダム(砂防堰堤)と飛行ルート概要

エアロボウイング(Aerobo Wing)の特長

  • 最大時速100km、最大航続距離50km、100haの広域も1回で飛行・撮影が可能
  • 高低差がある山間部でも、旋回飛行により使用電力を抑えて上昇・下降が可能
  • LTE通信や高出力無線にも対応可能で、見通しのない山間部や広範囲も飛行可能

ウイングロゴ付き.png


【エアロボウイングの特長】

一般的に、砂防ダムは山奥の広範囲に転々と存在する上、山間部では飛行経路の高低差が大きいことが多く、マルチコプター型ドローンではバッテリーを多く消耗してしまいます。そのため、離着陸を砂防ダム1基ごとに繰り返す必要がありました。

 

VTOL型ドローンのエアロボウイングは、最大時速100km・最大航続距離50kmという特長により広域調査が可能です。加えて、経路上に高度差のある場所でも、水平飛行に移行したのち旋回上昇・旋回下降を利用することで、マルチコプター型ドローンと比べて使用電力を大幅に抑えることができます。また、離着陸時は垂直飛行となるため、単純な固定翼ドローンでは困難な狭い場所からの離着陸も可能です。一方、山間部での広範囲な飛行では、山奥までの見通しのない飛行経路となり、離発着場所にあるドローン操作端末と本機の間の通信が他の山に遮断され、飛行制御や映像伝送ができなくなってしまうことが課題でした。

 

今回、エアロボウイングにLTE通信機能を搭載することにより、山間部でも通信が遮られずに安全な飛行・砂防ダムの点検を実現しました。また、ドローン写真測量として定量的な三次元データも得られるため、1フライトで複数の砂防ダムの土砂堆積割合の正確な数値を出すことができます。

 

【実証実験の概要】

2021年12月10日、国土交通省東北地方整備局管理下の福島県にある吾妻山の中腹において、実施しました。エアロボウイングを次のように飛行させて、砂防ダムの点検を行いました。

<実証実験詳細>

  • 飛行概要: 麓近くの荒川遊砂地から離着陸し、8基の砂防ダム上空を飛行し点検
  • 飛行のポイント:水平飛行へ移行後も旋回上昇を組み合わせてて適宜高度を上げながら山奥へ飛行し、見通しのない約5kmに渡る折れ曲がった経路沿いに8基の砂防ダムを点検
  • 飛行経路: 事前に設定したフライトプランに従って自動飛行
  • 砂防ダム確認事項: 砂防ダム内の土砂等の堆積の様子を三次元データで確認

離陸するエアロボウイング.jpg
図2:荒川遊砂地から垂直に離陸するエアロボウイング

砂防ダム画像.png

砂防堰堤拡大画像after.png
図3:エアロボウイング水平飛行中に撮影された8基の砂防ダムの画像(上)とその一部拡大(下)

 

エアロセンスは、LTE通信機能を搭載したエアロボウイングを活用することで、災害の予防や、迅速な復旧支援への貢献を目指します。

エアロボクラウド

ドローン博物館「ドローンミュージアム&パークみの」にエアロセンスの産業用ドローン「エアロボウイング」のプロトタイプ機を展示

~初の国産ドローンとしての展示を開始~

株式会社ROBOZ(所在地:岐阜県恵那市、代表取締役:石田宏樹、以下、ROBOZ)は、運営する日本唯一のドローン博物館「ドローンミュージアム&パークみの」(岐阜県美濃市)にて、エアロセンス株式会社(所在地:東京都文京区、代表取締役社長:佐部浩太郎、以下、エアロセンス)の産業用ドローン「エアロボウイング」のプロトタイプ機の展示を2022年3月7日より開始しました。当博物館において、国産ドローンに関する初の展示となります。

また、展示記念として、同年3月17日と18日に岐阜県美濃市にて、このプロトタイプ機を元に実用化された「エアロボウイング」の法人向けデモフライト会を開催します。

今回の展示とデモフライトの2つの取り組みは、ドローンを広く一般の方に見て知って欲しいというROBOZの想いと、ドローンによる作業のICT化が様々な産業へ貢献できる可能性をもっと伝えたいというエアロセンスの想いが重なり、実施に至りました。ドローンがもたらす将来の日本の姿を考えるきっかけを提供したいと考えています。

エアロボウイング_Award.jpg旧VTOL_200806.png


図(左):実用化された産業用ドローン「エアロボウイング」(デモフライト予定)
図(右):「エアロボウイング」のプロトタイプ機(展示予定)

 

【展示の概要】

当博物館では、国産の垂直離着陸型固定翼ドローン(VTOL)である「エアロボウイング」の原点となるプロトタイプ機を展示します。エアロセンスは、2015年の創業当時にこのプロトタイプ機を発表し、開発を進めてきました。

「エアロボウイング」は最大時速100km・最大航続距離50kmという高速かつ長距離飛行の特長を持っており、建設・点検・災害対応・物流・農業を初めとする様々な分野の現場作業に対して、自動化・デジタル化・遠隔制御などによる生産性や安全性の向上をもたらします。特に本機はその特長を活かし、一回の飛行で広範囲の撮影や長距離移動が必要な用途に適します。プロトタイプ機を開発していた際も、将来的な物資輸送および広範囲な測量や点検を想定した飛行実験などに成功しています。本展示を通し、ドローン開発の歩みを感じてもらいたいと考えています。

また、エアロセンスでは、ドローンに関する開発・設計・製造・販売を一貫して国内で行っています。国産ドローンの展示は当博物館では初めてです。

 

【デモフライト会の概要】

 デモフライト会では、VTOLとして実用化された「エアロボウイング」が飛行します。本機が、滑走路を使わずに垂直離着陸し、高速水平飛行する様子を見ることができます。

 

<展示について>

  • 日時:2022年3月7日10時開始(「ドローンミュージアム&パークみの」の営業時間に準じます。)
  • 場所:ドローンミュージアム&パークみの(詳細は【ドローン博物館の概要】<博物館詳細>をご確認下さい。)

 

<デモフライト会について>

  • 日時:2022年3月17日13時及び18日13時開始(両日とも同内容になります。)
  • 場所:美濃市運動公園陸上競技場(美濃市曽代)
  • 対象:法人向け
  • 申し込み:ROBOZまでお申し込み下さい(「ドローンミュージアム&パークみの」HPにて事前受付制)。

※当日の天候により、中止となる可能性がございます。その場合は、3月15日中に「ドローンミュージアム&パークみの」HPに掲載します。

 

【ドローン博物館の概要】

「ドローンミュージアム&パークみの」は、手のひらサイズの20gくらいのドローンから10kg以上の産業用ドローンまで100台以上を展示する現存する日本で唯一のドローンの博物館で、屋外約5,000平方メートル、屋内約500平方メートル、水中約1,000平方メートルの空陸水ドローン専用飛行場を有し、ドローンのデモンストレーションを見ることもでき体験することができます。

観覧は無料で、希望者は有料のドローン体験教室や本格的なドローンスクールを受講することが可能です。合計500点以上のドローン本体や関連のパーツなど販売するドローンショップ「ROBOZ S.S.」を併設し、ドローンを購入してそのまま飛ばして楽しむこともできます。

屋内施設にはドローン体験可能な全天候型屋内運動場や合計100人まで対応可能な大小3つの研修室、ドローン制作工房、を含めドローンのことを学ぶことも可能です。

ドローンミュージアムロゴ.jpg
ドローンミュージアム写真.jpg

 

<博物館詳細>

 店名:ドローンミュージアム&パークみの
 所在地:岐阜県美濃市曽代117-14(長良川鉄道「梅山」駅より車5分)
 TEL:0575-38-9025
 営業時間:毎週月曜、金曜、土曜、日曜、祝日の午前10時から午後4時
 定休日:火曜、水曜、木曜
 URL:https://roboz.co.jp

 

【ROBOZ概要】

ROBOZは2017年10月からドローンオペレーター養成スクールを中心として、ドローン販売や空撮、農薬散布、災害救助、鳥獣害対策、ドローンを用いたICT教育、などを幅広く行うドローン総合会社です。

社名 株式会社ROBOZ
所在地 (本社)岐阜県恵那市上矢作町漆原99-1-1 
(美濃支社)岐阜県美濃市曽代117-14 
代表者 代表取締役 石田 宏樹
設立年月 2017年10月
事業内容 ドローンパイロット養成スクール、空撮業務、イベント請負業務、調査検査業務、 ICT教育、農薬散布、災害救助、販売等
その他活動 一般社団法人岐阜県産業ドローン協会代表理事、岐阜大学ゲスト講師、恵那南高校講師、岐阜県カワウ対策ドローン研究会メンバー
URL https://roboz.co.jp

【エアロセンス概要】

エアロセンスは、最先端のドローン、AI、クラウドで変革をもたらし、現実世界の様々な作業を自動化していくことで、社会に貢献していきます。

社名 エアロセンス株式会社
所在地 東京都文京区小石川5-41-10 住友不動産小石川ビル
代表者 代表取締役社長 佐部 浩太郎
設立年月 2015年8月
主要株主 ソニーグループ株式会社 株式会社ZMP 住友商事株式会社
事業内容 自律型無人航空機によるセンシング等とクラウドによるデータの処理・管理を組み合わせた産業用ソリューションの開発・製造・販売
URL http://www.aerosense.co.jp/ 

【お問い合わせ先】

※展示・デモフライト会に関しては、ROBOZにお問い合わせ下さい。

エアロボクラウド

エアロセンスの有線ドローンシステムにより、 プロ野球のマイナビオールスターゲーム2021の4時間30分にわたる連続空撮を実現

この度、エアロセンス株式会社(所在地:東京都文京区、代表取締役社長:佐部浩太郎)は、株式会社テレビ朝日が生中継をしたプロ野球の「マイナビオールスターゲーム2021」において、生中継の間中、連続した空撮を実施しました。

この連続長時間の空撮は、給電・制御を有線ケーブルで行う当社の有線ドローンシステムのエアロボオンエア(Aerobo on Air)を用いて、試合開始前から終了まで4時間30分を連続飛行することで実現しました。この連続撮影により、テレビ番組制作側の好きなタイミングで、球場内の盛り上がりや開催地である宮城県仙台市の美しい夜景などの空撮映像をリアルタイムで中継に使用することができ、テレビの生中継における番組映像の自由度を増す画期的な取り組みとなりました。

 

【エアロボオンエアの特長】

一般的な無線のドローンでは飛行時間は数十分程度であるため、長時間の番組撮影では、空撮したいタイミングで計画的に離着陸とバッテリー交換を繰り返す必要があります。そのため、撮り逃しのできないリアルタイム用途や、後で編集のできない連続空撮用途、特にスポーツ生中継のように撮りたいタイミングが刻々と変化する用途などには向きません。また、無線で映像を届けるドローンには、空撮映像の伝送遅延の課題もありました。

一方、エアロボオンエアは独自開発の光電複合ケーブルを使用することで、無線のドローンでは達成が難しい長時間の飛行や高画質映像のリアルタイム伝送、有線制御による安心・安全な飛行を行うことが可能です。そのため、特に撮り逃しのできないスポーツ生中継シーンや連続空撮が必要なシーンで、エアロボオンエアの活用の効果が発揮されます。さらに、飛行準備と撤収も各10分程度と、固定カメラに比べて撮影前後の必要時間が短いことも特長です。

 

AS-MC03-W2+2_トリミング.pngエアロボオンエア(Aerobo on Air)の特長

  • 有線ケーブルによる給電・制御で、長時間連続飛行、映像のリアルタイム伝送が可能
  • 映像は4K30倍ズーム、フルHD対応も可能
  • 飛行準備や撤収が各10分程度で済むため、固定カメラに比べ撮影前後の必要時間が短い
エアロボオンエア_ロゴ.png

【長時間空撮の概要】

今回の撮影では、多くのテレビ中継用のカメラの一つとしてエアロボオンエアが使用されました。固定カメラによる各ポジションの選手などの映像撮影に対し、エアロボオンエアは最大90mの高度から、飛行高度変更や30倍ズームを含めた撮影制御を行い、俯瞰映像・選手のアップ映像・観客の様子・球場のある仙台の夜景などを空撮しました。番組側の指示に従った臨機応変な機体操作及びカメラ操作により、制作意図の一つでもあった、震災から10年経った東日本大震災復興支援企画にも沿った高画質の空撮映像を提供することができました。

 

  • テレビ番組について

    中継日時: 2021年7月17日(土)

         BS朝日・CSテレ朝チャンネル2 16:55~(ホームランダービー)

         テレビ朝日系列 18:00~

    中継場所: 楽天生命パーク宮城

    主催:   プロ野球12球団

    開催運営: 一般社団法人日本野球機構

    特別協賛: 株式会社マイナビ


球場_ホームベース拡大.png

図1(左):エアロボオンエアで空撮した楽天生命パーク宮城の俯瞰映像

図2(右):エアロボオンエアで30倍ズームをしたホームベース映像


仙台夕景21006.png
図3:エアロボオンエアで空撮した楽天生命パーク宮城の俯瞰夜景


仙台夕景21006.png
図4: 楽天生命パーク宮城からエアロボオンエアで空撮した仙台の夕景

 

エアロセンスは、国内で開発・設計・製造・販売を一貫して行う有線ドローンシステム等の活用により、これからも新たなドローン空撮映像の提供を、様々な側面から社会貢献に取り組んでいきます。

野球の祭典「マイナビオールスターゲーム2021」を長時間空撮 - スポーツ生中継ならエアロボオンエア

野球の祭典「マイナビオールスターゲーム2021」を長時間空撮 - スポーツ生中継ならエアロボオンエア

株式会社テレビ朝日 様

2021年7月17日に楽天生命パーク宮城で開催された野球の祭典、「マイナビオールスターゲーム2021」が生中継された際、エアロセンス株式会社の有線ドローンシステムである“エアロボオンエア(Aerobo on Air)”が長時間の連続空撮に使用されました。

東日本大震災から10年という節目の年に、野球の底力を見せてくれた熱い試合と開催地である宮城県仙台市の美しい街の様子をリアルタイム伝送することにより、東日本大震災復興支援企画としての生中継番組へ貢献することができました。

エアロボオンエアは、設置開始~空撮開始、および、空撮終了~撤収完了を各10分程度で行うことが可能です。また、空撮高度も低空から最大90mまで簡単に調整でき、ズームされた映像から俯瞰映像、そして周囲の風景まで様々な映像をお届けできます。固定カメラよりも、簡単に設置できて多彩な高画質映像を生中継できるので、スポーツをはじめとするテレビ生中継での活用が期待されています。

空撮時の様子

飛行当日の仙台は最高気温が30度を超える非常に熱い日でしたが、機体操作も映像伝送も、問題のない円滑なオペレーションを終始行うことができました。

球場の駐車場から球場を覗き込むように飛行高度を調整しながら空撮し、テレビ朝日様の指示に従って試合の全体の動きや美しい夕焼けに染まった仙台の街並みなど撮影の仕方を変えていきました。



楽天生命パーク宮城からエアロボオンエアで空撮した仙台の街並み

そして、球場に設置された固定カメラによる映像とは異なるドローン特有の映像を、4時間30分という長時間に渡って連続して撮影することができました。

使用後のご評価 スポーツ局スポーツセンター 野球中継担当 佐藤様

震災から10年、仙台で開催となったマイナビオールスターゲーム2021。何か意味のある画を撮りたいと模索した結果、ドローンでの空撮にたどり着きました。復興はまだ道半ばだとは理解していますが、復興している東北の様子も随所に入れ込みたいと思ったからです。

エアロボオンエアで撮影できるものは私の想像以上でした。俯瞰だけでなく空撮から打者へズームイン、街並みから球場へのPAN※など……多彩な、そして印象に残る映像を中継に乗せることができました。

エアロセンス様には様々なご提案をいただき、今年ならでは、仙台開催ならではのオールスター中継ができたと思っております。猛暑の中、お力添えいただきありがとうございました。

※映像のフレーミングを移動するため、カメラの向きを左右に振ること


エアロセンスからテレビ朝日様へ

当日はスケジュール変更などもありましたが、お忙しい中、皆様から温かなお心遣いと多大なご支援を賜り誠にありがとうございました。選手の皆様の真剣勝負や球場の活気あふれる様子とそのエネルギー、そして仙台の街並みに、震災から10年続く復興への想いをとても強く感じました。

皆様がもつ、野球を通じて笑顔を届けたいという想いに共鳴しながらお仕事をご一緒させていただき、大変光栄でした。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

 tv-asahi_20210716_183823.jpeg 

 球場外から見たエアロボオンエアの飛行の様子

本インタビューに登場する製品の情報はこちら

エアロボクラウド

エアロセンス、「docomo skyセルラードローンパートナープログラム」に参加

~LTE通信機能搭載ドローンの販売や新サービス開発を、NTT ドコモが支援~

この度、エアロセンス株式会社(所在地:東京都文京区、代表取締役社長:佐部浩太郎、以下、エアロセンス)は、株式会社NTT ドコモ( 所在地: 東京都千代田区、代表取締役社⾧: 井伊基之、以下、NTT ドコモ) による、LTE上空利用プランを活用したドローンの新たなサービス価値の創出を目指す「docomo skyセルラードローン®パートナープログラム」に参加します。この提携により、LTE通信機能を搭載したエアロセンスの機体の販売や新たなサービスの開発についてNTT ドコモが支援し、両社の連携を強化します。

 

今回のプログラム参加は、有人地帯における目視外飛行(レベル4)でのドローンの社会実装を見据えたものです。エアロセンスでは、国産ドローンとしては初(※1)となるLTE通信機能を内蔵したドローンを販売しており、このプログラムにより、LTE通信機能が必要な用途へのドローン活用がしやすくなることが見込まれます。特に医薬品配送や災害時の遠隔監視といった用途へ活用したい方々へ広くソリューションを提供し、さらにドローンの新たな付加価値の創出につながることを期待しています。

※1:2021年11月、エアロセンス調べによる。

エアロセンスでは、LTE通信機能を搭載したドローンを、本日から東京ビッグサイト青海展示棟で開催される「第7回 国際ドローン展」に出展しています。

 

【「DOCOMO SKYセルラードローンパートナープログラム」への参加の詳細】

エアロセンスは、このプログラム参加により次のような内容を予定しています。

・具体的な産業や用途別のパッケージサービス

産業・用途別に、それぞれのニーズに応じて最適なドローン機体やサービスを一元的に導入いただけるようパッケージ展開を予定しております。第一弾として、医薬品配送に特化した「docomo sky医薬品配送パッケージ」と、災害対策として効果的に利用可能な「docomo sky広域災害対策パッケージ」をNTT ドコモから提供開始します。

エアロセンスでは、それぞれのパッケージに対し、汎用型回転翼ドローンのエアロボ AS-MC03-LTE、または、垂直離着陸型固定翼ドローンのエアロボウイング AS-VT01 を組み込んだご提案を実施します。

NTT ドコモからのパッケージの提供方法としては、トライアル型と、自社での運用を行うお客様向けの購入型の2つの方法を用意しており、目的に合わせた選択が可能です。

 

【LTE通信機能搭載ドローンの特長】

従来のドローンの通信では、操作端末の通信距離に制限がありましたが、ドローンにLTE通信機能を搭載したドローンでは、通信距離の制約から開放されます。従って、LTE通信基地局を中継して、ドローンはより広範囲での運用が可能となり、操作オペレータはどこにいてもドローンの制御が可能となります。そのため、災害時の広域被害調査や、過疎地での長距離配送、大規模ICT施工といった、近年の社会課題を解決する手段となることが期待されています。

 

<エアロセンスで販売しているLTE通信機能搭載ドローン>

・垂直離着陸型固定翼ドローン: エアロボウイング (Aerobo Wing、AS-VT01)

・汎用型回転翼ドローン: エアロボ (Aerobo、AS-MC03-LTE)


Aerobo+Link+Anywhere.png
つながる、遠くの空へ_LTE_AeroboLinkAnywhere(VT01).pngつながる、遠くの空へ(MC03)new.png

[ 垂直離着陸型 固定翼ドローン「エアロボウイング」AS-VT01]     [ 汎用型 回転翼ドローン「エアロボ」AS-MC03-LTE ]

エアロセンスでは、今後もLTE通信機能搭載のドローンを広く使えるよう開発や提携を進め、それにより有人地帯における目視外飛行(レベル4)での運用によるドローンの社会実装を進めます。そして、様々な社会課題を解決する用途へのドローンソリューションを提供していきます。

 

〇本件に関するNTT ドコモ発表:

ドローンビジネス「docomo sky」の新たな展開
-docomo skyセルラードローンパートナープログラムおよび産業や用途に特化したパッケージサービスの提供を開始-

https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2021/11/18_01.html

エアロボクラウド

高精度で大幅な省力化を実現する空中写真測量システムに対応した、 新機種「エアロボTSトラッキング」を販売開始

~建設生産システム全体の生産性向上を図る「i-Construction」に対応~

エアロセンス株式会社(所在地:東京都文京区、代表取締役社長:佐部 浩太郎、以下、エアロセンス)は、株式会社トプコン(所在地:東京都板橋区、代表取締役社長:平野 聡、以下、トプコン)と協業し、トータルステーション(*1)でドローンを自動追尾することで標定点(*2)を不要とし、大幅な省力化を実現する空中写真測量システム「TSトラッキングUAS」に対応した専用回転翼ドローンである、「エアロボTSトラッキング(Aerobo TS Tracking、AS-MC03-TS)」の販売を開始します。

 

建設土木現場では高精度かつ効率的な作業が求められます。近年の労働人口の高齢化を背景に、国土交通省も、「ICTの全面的な活用(ICT土工)」等の施策を建設現場に導入することによって建設生産システム全体の生産性向上を図る「i-Construction」を推進しています。

 

今回、エアロセンスが開発設計したドローンである「エアロボTSトラッキング」による計測データやその品質は、このi-Constructionの要件(*3)を満たしています。加えて、本機がトプコンが開発した「TSトラッキングUAS」に対応することで、従来のドローンによる測量では必要な標定点の設置や計測の作業を不要とすることができ、i-Constructionの生産性向上のニーズにも応えます。本機と「TSトラッキングUAS」の組み合わせにより、高精細、高精度、高信頼性な写真測量、及び、安全で高効率な測量作業を実現します。

 

*1:角度と距離を同時に測定する測量機器。
*2:標定点とは、撮影時のカメラの位置や姿勢、隣り合う写真の相互関係、写真と撮影地域の3次元座標系との対応を求めるために用いる、地上に設置した基準点のこと。
*3:「UAVを用いた公共測量マニュアル(案)」(国土地理院発行)等。

トータルステーションがプリズム自動追尾.png

トータルステーションがカメラの先端に付けられたプリズムを自動追尾している様子

【本機の主な特長】

本機は、エアロセンスが自社で開発設計し、国内工場で製造される国産ドローンとして、測量用に最適化された回転翼ドローンです。機体本体は、様々な環境下での動作を想定し、IP43レベルの防水・防塵設計となっており、ソニーグループ(*4)のノウハウを活用し、様々な信頼性試験で基準を満たした機体設計となっています。また、ソニーのミラーレス一眼カメラと高性能なレンズ、及び、ジンバル機構を備え、高精細で高精度な写真測量を実現します。さらに、自社で販売からトレーニング、アフターサービスまで一貫したサポート体制を提供することで、測量・建設現場において、ドローンを効率よく安全に活用できるよう支援しています。

 

*4:エアロセンスは、ソニーグループ株式会社のグループ会社。



エアロセンス_AS-MC03-TS_トリミング.pngAerobo+TS+Tracking.png
専用のプリズムを取り付けてある、エアロボTSトラッキング(AS-MC03-TS)


【TSトラッキングUASのシステム構成】

 TSトラッキングUASは、UAV(*5)ユニット「エアロボTSトラッキング(AS-MC03-TS)」とトータルステーションユニット、3D点群処理ソフトウェアで構成されています。

 

*5:Unmanned Aerial Vehicle、無人航空機。

 

【TSトラッキングUASの主な特長】

「TSトラッキングUAS」は、ドローンに搭載したカメラに専用のプリズムを取り付け、自動追尾型トータルステーションで連続測定することで、カメラ位置を直接計測、確定するシステムです。本システムにより、これまで必須だった標定点の設置や計測が不要となり、従来法のドローン測量に比べ最大6倍(*6)の作業効率の向上が図れます。なお、本システムはトプコンにて特許が取得されています。

 

*6:トプコン検証結果による。

新旧UAV測量イメージ.png


この「TSトラッキングUAS」は、国土交通省の「3次元計測技術を用いた出来高管理要項(案)」に対応した、カメラ位置を直接計測できる写真測量システムです。また、国土交通省が推進するNETIS(New Technology Information System: 新技術情報提供システム)にも登録(*7)されており、i-Constructionでの用途に限らず、様々な測量/建設現場において、高精度、高効率な写真測量を提案しています。

 

*7:NETIS登録番号KT-170064-VE「移動体計測技術を用いたUAV空中写真測量システム」、NETIS登録番号KT-170034-VE「3Dテクノロジーを用いた計測及び誘導システム」

 

【販売時期・価格】

販売開始時期:2021年10月

国内標準価格(消費税込み):

【ドローン】

TSトラッキングUAS専用ドローン エアロセンス社製 「エアロボTSトラッキング(AS-MC03-TS)」
オープン価格

【自動追尾型トータルステーション】

TOPCON GTシリーズ / SOKKIA iXシリーズ (TSトラッキングオプションモデル)
3,816,000円 ~ 4,740,000円

自動追尾型トータルステーション TOPCON GT / SOKKIA iX用オンボードプログラムLPS UAV
808,500円

【3D点群処理ソフトウェア】

MAGNET Collage UASキット(TSトラッキングUAS対応版)
680,000円

 

エアロセンスは、安心・安全な国産ドローンを提供し、様々な業界のパートナーと協業を深めながら、今後も、現場作業の効率化・生産性向上への貢献を目指します。

エアロボクラウド

有線ドローンシステムのエアロボオンエア映像で、安全で効率的な無人化施工を実現

エアロセンス株式会社(所在地:東京都文京区、代表取締役社長:佐部浩太郎、以下エアロセンス)の有線ドローンシステムエアロボオンエア(Aerobo on Air)は、この度、株式会社アクティオ等コンソーシアムによる無人化施工の現場において、建設機械オペレーションに必要な映像制作機材として活用されました。エアロボオンエアは、有線による長時間飛行・安心安全な飛行・確かな映像伝送という特長を生かして、これまでのライブ放送現場などに活用されてきましたが、今回、無人化施工現場中継という新たな活躍ができることが示されました。

 

無人化施工現場では、建設機械に直接人が乗ることなく遠隔地から操作する際、建設機械の動きや現場の周囲環境を確認するのが難しいことが課題となってきました。エアロボオンエアは、独自開発の複合ケーブルにより安定した長時間飛行や柔軟な映像範囲の調整が可能なため、いわば建設機械オペレーターの「目」となり建設機械を含む周囲環境の映像を遠隔地にいるオペレーターまで届け、安全で効率的な無人化施工の実現に貢献しました。

 

エアロボオンエア(Aerobo on Air)の特徴

① 有線給電による長時間飛行

② 有線制御による安心・安全な飛行

③ 有線伝送による低遅延・非圧縮の空撮映像を、遠隔伝送可能
(俯瞰映像も30倍ズームの詳細な映像も可能)

エアロボオンエア_0702.png















【従来課題:無線ドローンでは飛行時間が足りない】 ➡ 複合ケーブルで安定した長時間飛行を実現

無人化施工の現場では直接現場を見ることができないため、建設機械同士の距離間やどこに建設機械を動かすべきかの判断が難しくなります。また、安全な施工をするため、建設機械が動いている間は常に周囲環境の映像を建設機械オペレーターに届ける必要があります。

 

エアロボオンエアは、複合ケーブルから給電を行うため長時間飛行することができ、さらに、この複合ケーブルを通して飛行制御も行うため、無線通信が飛び交う無人化施工現場でも安定して飛行することができます。

 

【従来課題:固定カメラでは映像の調整が難しい】 ➡ 動く現場にあわせて空撮範囲・高度を自由に変更

固定カメラの場合、高い位置に据え置くことは難しいため、それぞれの建設機械を全て映像に収めるためには複数台の固定カメラを設置する必要があります。しかし、複数の映像では全体の様子を一度に把握することが難しく、どこの映像を見れば良いかも分かりにくいという課題がありました。

 

エアロボオンエアは、飛行高度を最大90mまで上げることができます。建設機械の動きにあわせて飛行高度を調整し、広い範囲も映像に収めることができます。また、カメラは30倍までズームできるため、詳細な映像を撮ることもでき、建設機械オペレーターに奥行のある多彩な映像を届けることができます。

 

【従来課題:生映像はドローンの場所で確認】 ➡ ネットワーク通信で本社から同時コミュニケーション

今回のエアロボオンエアでは、現場の映像を通信ネットワーク経由でリアルタイム配信することで、低遅延・非圧縮の空撮映像を遠隔地でも見られるようにしました。これにより、コロナ禍でも本社の方が現場の方々と同じ映像をみてコミュニケーションを密にとることができ、現場の進捗管理の円滑化に貢献しました。

 

エアロセンスは、有線ドローンシステム等の開発・製造・販売を通して、これからも新たな映像体験を提供し続けるだけでなく、無人化施工現場の安全、生産性向上にも貢献していきます。

 

図1_edit.png

図1:エアロボオンエアの映像遠隔伝送システム(一例)

図2.jpg
図2:遠隔操作されている二つの建設機械をエアロボオンエアの映像で確認

有線ドローンの映像を自在に撮影して遠隔伝送! 未来の安全な建設施工現場にはエアロボオンエア

有線ドローンの映像を自在に撮影して遠隔伝送! 未来の安全な建設施工現場にはエアロボオンエア

株式会社アクティオ 様

創造と革新を社訓に掲げ、常に現場の環境や状況、工程にあわせた最適な機械を提案されているアクティオ様は、建機(建設機械)に直接乗ることなく、遠隔地から指示を出してオペレーションを実施する無人化施工にも取り組まれています。

その一環として、2020年11月17日から20日、建設現場に安全をもたらす無人化施工の現場に、建機オペレーターの目としてエアロセンスの有線ドローンシステム“エアロボオンエア(Aerobo on Air)”が初めて利用されました。建機同士の距離間や建機周囲の環境を確認ができる有線ドローンの俯瞰映像は、動く建機にあわせて撮影高度やズームを調整できます。また現場を止めることなく長時間撮像でき、さらに2.4GHzなどの無線の飛ぶ現場でも安定した通信ができるため、今後の建設現場で広く活用が期待されています。

空撮時の様子

期間中の4日間は朝から夕方まで建機の動きにあわせて空撮をし、有線ドローンが空撮した映像を遠隔地にいるオペレーターへ届けました。建機のオペレーションは、建機同士がぶつからないようにお互いの距離を知り、正しい位置を建機で削り土を置く必要がありますが、有線ドローンの映像はオペレーターに奥行のある情報を伝えることができました。

有線ドローンは固定カメラと異なり、最大90mまでという高さも含めて比較的自由な場所から映像を撮ることができ、さらに、現場の状況に合わせて空撮映像の角度やズームやパラメータを調整できるため、動きのある現場では非常に使いやすい仕様です。

映像の遠隔伝送については、ベースステーションから映像をネットワークに取り込み、映像を見たいところへ届ける仕組みを現場にご提案しました。これにより、例えばコロナ禍でも本社の方が現場の方々と同じ映像をみてコミュニケーションを密にとることができ、現場の進捗管理を行うことができます。

aktio_system.png

エアロボオンエアの映像遠隔伝送システム(一例)

動画: Video of remote control of construction equipment by Aerobo on Air (Aerosense Inc.)

動画URL: https://youtu.be/zZ2bDOBY-5s

使用後のご評価 道路営業部ICT施工推進課長 日南様

当日有線ドローンが空撮した映像を確認し、俯瞰映像は建設機械を遠隔操作する際には非常に有効だと感じました。

今後は有線ドローンの俯瞰映像を道路が封鎖され人が通れない災害現場で遠隔操作をする建設機械に伝送してみたいと思っています。

建設機械の遠隔操作では映像伝送の速さが非常に重要となるため、ネットワークを介した場合でも限りなく早い映像伝送システムとお求めやすい価格を期待しています。

エアロセンスからアクティオ様へ

現場では、4日間にわたる案件のなか、アクティオの皆様に常に温かなお心遣いをいただき、また、常に笑わせていただきましたのでリラックスして有線ドローンのオペレーションができ、誠にありがとうございました。

無人で建機が動き施工している現場は安全面でも効率化の面でも非常に興味深く、今後東京にいながらも全国の現場が動いていくのかもしれないと想像するだけでワクワクしました。そんな中、建機オペレーション様の目として弊社の有線ドローンがお役に立てたことは非常に光栄でした。

新しい世界が待つ現場を今後ともぜひご一緒してまいりたく、引き続きご利用を心よりお待ちしております。

 

本インタビューに登場する製品の情報はこちら

エアロボクラウド

LTE通信モジュール内蔵の垂直離着型固定翼ドローン「エアロボウイング」で、 緊急支援物資の長距離配送に国内で初めて成功

エアロセンス株式会社(所在地:東京都文京区、代表取締役社長:佐部浩太郎、以下エアロセンス)は、LTE通信モジュール内蔵の垂直離着型固定翼ドローン(VTOL:Vertical Take-Off and Landing Aircraft)である「エアロボウイング(Aerobo Wing)」を使用し、緊急支援物資としての医薬品を長距離配送する実証実験に成功しました。この実証実験は、株式会社NTTドコモ(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:井伊基之、以下NTTドコモ)のLTEネットワークを活用し、LTE通信モジュール内蔵のドローンとしては国内で初めて往復20kmにおよぶ長距離地点間配送を実現する取り組みです。

 

【エアロボウイングの特長】

 一般的に、ドローンでは2.4GHz帯の無線通信により制御を行いますが、電波の届く距離は短く、長距離の物流用途には向きません。一方、最大時速100km・最大航続距離50kmという特長を持つエアロボウイングは、LTE通信モジュールを内蔵することで、配送拠点からの無線通信距離の制約なく、目視外での遠隔制御による長距離物流が可能になります。


LTE付ウイング.pngエアロボウイング(Aerobo Wing)の特長

  • 最大時速100km、最大航続距離50km、100haの広域も1回で飛行可能

  • LTE通信モジュールを内蔵し、配送拠点からの無線通信距離の制約がない

  • 垂直離着型固定翼による安定した輸送

【実証実験の概要】

 今回の実証実験は、NTTドコモのLTEネットワークを活用しています。具体的には、災害時を想定して、配送拠点にいるオペレーターがLTE通信モジュール内蔵のエアロボウイングを遠隔操作し、配送拠点から約10kmと遠く離れた目的地に医薬品を届け、同じオペレーターが再び遠隔操作で機体を配送拠点に戻すことに成功しました。

 垂直離着型固定翼ドローン(VTOL)として初めてのLTE通信モジュール内蔵により、エアロボウイングは機体制御に加えてカメラの撮影映像の配信も可能となります。今後は緊急性の高い医薬品配送に加えて災害状況の把握など、迅速な災害復旧支援への貢献も検討していきます。

<実証実験詳細>

  • フライトについて

    ‐ 北海道北広島市の防災センター(配送拠点)から目的地まで片道10kmを往復する目視外飛行を実施
    - エアロボウイングは千歳川の上空を自律飛行し、約10分で目的地に到着
    - 飛行中の安全確認はエアロボウイングのカメラから送られてくる映像と、補助者による監視を併用
    - オペレーターは配送拠点からの遠隔操作を行い、復路も離陸から着陸まで実施

飛行経路.png飛行計画.png
図1:飛行経路               図2:実証実験時の飛行計画


・実験で使用した搭載物および確認事項

- 薄いガラス製のアンプル剤(注射剤を入れる密封容器)を、エアロボウイングの機体内部に搭載
- 輸送品質の確認として振動による破損や温度変化を含めて検証を実施
- LTE通信による安定した目視外飛行と輸送の安全性を確認

 エアロセンスは、開発・設計・製造・販売を一貫して国内で行っている垂直離着型固定翼ドローン等を活用して、これからも新たなドローン物流の実証を進め、災害復旧支援にも貢献していきます。

 

  << 前へ  6  7  8  9  10  11  12  次へ >>

国産ドローン、産業用ドローンの導入をご検討のお客様
お気軽にご相談・お問い合わせください。

お役立ち情報を
受け取りたい方

ドローンを活用したIoTソリューションの最新事例や製品・技術情報、課題解決のご提案等をメールマガジンでお送りします。

もっと詳しくドローンを
知りたい方

ドローン機体の製品カタログや周辺機器・システムのカタログ、会社案内パンフレットをダウンロードできます。

導入検討・
無料相談したい方

ドローン活用のお悩みから具体的な製品のご検討まで、ドローン導入に関わるご相談を幅広く受け付けます。